月日貝の養殖を実現するためのチャレンジ

弊社の取り組み上、立ちはだかる課題は前人未到、前例のないものがとても多いです。
そんな困難な状況でも常に前を向いて歩んでいるからこそ、新たな課題と対策・施策が見えてきます。

月日貝(ツキヒガイ)の養殖は、天然の月日貝(ツキヒガイ)の漁獲量の不安定さの改善と、地元漁師の継続的な活動を支えるため、手探りな状況で始めた取り組みです。
養殖を確立するための設計から実行まで、誰もノウハウを持ち合わせていませんでした。鹿児島県、日置市、大学、漁港、漁師仲間、藁をも掴む想いで始めた養殖への長い道のりが始まりました。

現在もその取り組みは継続しています。
月日貝(ツキヒガイ)のライフサイクルに合わせて研究・検証し、何度も何度もテストを重ねて最高の養殖月日貝(ツキヒガイ)をお届けすべく、今日もLabへ向かいます。

月日貝(ツキヒガイ)の養殖は困難の連続

「月日貝(ツキヒガイ)の魅力をもっと多くの人に知って欲しい。」この想いから弊社では月日貝(ツキヒガイ)の完全養殖を実現すべく研究施設を立ち上げました。

しかし、生態のほとんどが明らかになっていない月日貝(ツキヒガイ)の養殖はとても困難です。
漁師の力だけでは満足のいく養殖ができるはずもありません。地域を巻き込み、専門家の意見を拝聴し、漁をしながら研究のための時間と資金を確保しなければなりません。

このままでは月日貝(ツキヒガイ)漁は衰退の一途を辿るだけです。あらゆる可能性を検証し、できるだけ短期間で養殖技術を確立させる必要があります。

そして、養殖技術が確立できたからといって安心はできません。養殖を続けるために、課題への対策や、より高品質な月日貝(ツキヒガイ)をお届けするために改良すべき点も出てくるでしょう。
手探りで突破口が見えない状況が続いても、諦めず必ず養殖技術が確立できると信じて、常に前に向かって歩みを進めています。

鹿児島県日置市から全国へ

現在は鹿児島県日置市を中心に多くのお客様からご注文をいただいています。
多くのメディアに取上げられ、インターネットの活用も相まってクチコミが拡がり、月日貝(ツキヒガイ)の認知度が上がってきていると感じてはいるものの、まだ月日貝(ツキヒガイ)という名前も知らない方は多くいらっしゃいます。

現在の地元を中心とした販売から、全国区への進出を目指し、まずは関東首都圏への供給を重要課題としてリソースを強化しています。
イベント出展以外にも、サンプルの提供、実店舗販売、ネット販売等を通じて、世界中のあらゆる食材が集まる関東首都圏への進出は急務です。

気軽に立ち寄ったスーパーに月日貝(ツキヒガイ)が並んでいる、仕事帰りの居酒屋でメニューに載っている、お気に入りのレストランでおすすめされる、子供の頃の思い出の味が月日貝(ツキヒガイ)。そんな身近な所に月日貝(ツキヒガイ)があることを願って、明日も漁に出たいと思います。

情報発信基地 ツキヒテラス

ツキヒテラス001

鮮度低下の早い月日貝(ツキヒガイ)を獲れたてで食べてもらたい。東シナ海を臨む開放感のあるゆったりスペースで月日貝(ツキヒガイ)の本当のおいしさを体験して欲しい。月日貝(ツキヒガイ)をはじめ、鹿児島県日置市の海のことをもっと知って欲しい。
このような想いで2024年9月に情報発信基地「ツキヒテラス」をオープンしました。

地元の食材として、月日貝(ツキヒガイ)は文化的にも経済的にも環境的にも非常に重要な水産資源です。

地元の方でも月日貝(ツキヒガイ)の名前は知っているけど、詳しいことは分からないとおっしゃいます。
漁獲量がピーク時に比べて減少していることからも獲りたいだけ獲っていては、やがて獲りたくても獲れなくなってしまう時がやってくるでしょう。
なぜ「ツキヒ漁獲サイクル」を策定したのか、なぜ遵守しなければならないのか、これからも正しい知識が定着するよう情報発信していく必要があります。

インターネットで発信することも必要だと考えています。
一方で、月日貝(ツキヒガイ)の国内最大の産地である鹿児島県日置市に、あえて実店舗型の情報発信基地「ツキヒテラス」をオープンすることで、月日貝(ツキヒガイ)を見て - 触って - 食べて - 知って - 守る 好循環が生まれることを期待しています。

未来の月日貝(ツキヒガイ)を守れるのは、今を生きている私達にしかできないことです。
売上の一部は、サステナブルな漁業のため、研究開発(生態調査、養殖研究 等)に活用しております。

今後も様々なイベントを企画していきますので、是非お気軽にお立ち寄りください。

[ Instagram ]
@hioki.tsukihiterasu

[ 住所 ]
鹿児島県日置市東市来町伊作田7425-16
江口蓬莱間館駐車場内